2016/10/01

青いバケツ事件




私の働くホテルにはこれと言ったルールがない。
皆が皆、自己流に働いていてカプチーノを作る時のエスプレッソの量さえも人によって違う始末。要は最終的にちゃんとしていればいいのである。

でもそれがゆえたまにややこしい事に巻き込まれる。
先日、客室担当の同僚Mがすごい剣幕で私の方に向かってきてこう言った。



同僚M 「サキ!あんた青いバケツ使ったでしょう!あれは私のだから使わないでよ」



ホテルには掃除用に青いバケツと白いバケツが準備されている。
だけど、もちろんここにも決まったルールはなく誰がどのバケツを使っても良いはずだったのだが…どうやら青いバケツはMのものらしい。
でも、そもそもその日も前の日も私はバケツを使う機会などなかったのだ。
Mの青いバケツを使って困らせた訳でもないのに、何故他の同僚のところに行かずに私にだけ向かってきたのだろうか?




 私 「青いバケツはMのだということは分かりましたよ、でも何で私にだけ言うの?それなら他の皆にも言ってくださいよ」

 同僚M 「だってラキが、サキが使ったって言ってたんだもの」



 ラキ!お前か!!!!

ラキとは私と名前のよく似たまた別の同僚である。
ラキ、サキ、、



よくこんな面倒くさい事に巻き込んでくれたな、とラキに事情を聞く気満々でいたが同じ週に彼はホテルを辞め、去っていったのであった。それがゆえ真相は謎のままである。

ルールはないようで、実はたくさん。
このホテルで働くということは、こういう暗黙のルールを理解し、うまい事付き合っていく事であるのだと痛感した出来事であったのだった。(はぁ、めんどくさwww)



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